かわいい赤ちゃんの顔を見つめながらの授乳は、ママにとっては幸せな時間です。

ですが乳首を吸われて痛かったり、切れたりするトラブルも多いのが現状。

中にはしこりができてしまう乳腺炎になり授乳できなくなる事もあるようです。

授乳中の痛みについて今回はまとめていきます。

授乳すると乳首が痛くなる！

出産すると、ホルモンの働きにより母乳が出るようになります。

しかし、全ての女性が同じ様に母乳がでるわけではありません。

初産であれば、母乳が出るまでに時間がかかったり、上手く出ずに授乳に長く取られる事があります。

赤ちゃんの乳首を吸う力が強く乳首が切れてしまうこともあるので注意しましょう。

母乳育児で多い「乳頭亀裂」を起こすと授乳が辛くなってしまうので、毎日のケアが大切です。

乳頭亀裂になってしまったら？授乳は出来なくなる？

乳頭亀裂は、授乳で赤ちゃんの唾液により乳頭が乾燥する事で起きますから、保湿ケアが必要になります。

赤ちゃんに母乳を与えなくてはいけないので、通常の保湿クリームではなく産婦人科で処方して貰うのが良いでしょう。

授乳したら唾液を拭き取り、薬でケアをします。

マメなケアが必要なのですが、卒乳するまでは治らないので医師と授乳をどうするか相談し、ミルクに切り替える事も考えていきましょう。

痛みが強いと、細菌感染する危険性もあるので授乳後は残りの母乳は搾乳し乳首を綿で拭き取ります。

乳頭保護キャップを使うなど、上手に授乳する方法もあるのであまりナーバスにならない事が大切です。

授乳の痛みを少し和らげたい

特に切れていないけど、痛みがある場合には乳頭亀裂にならないように飲ませ方を工夫しましょう。

左右均等に吸わせる

ママの楽な抱き方ばかりをしたり、片方だけを吸わせると吸われていない方が乳腺炎になってしまい後悔する事にも繋がります。

母乳は必ず均等に吸わせる事で防げるものもあるので、自分のケアの為にも左右均等に授乳します。

授乳の抱き方を工夫する

抱き方を工夫する事で乳首を吸われる角度も異なります。

負担を減らす為にも、色んな抱き方を勉強すると良いですよ。

無理に授乳を終わらせない

だらだら飲みは良くありませんが、引き離すようにすると乳首が引っ張られてしまい切れやすくなります。

口元を軽く触ると、小さく口を開くのでそうしたらゆっくりと乳首を外していきましょう。

授乳中に起こりやすい乳腺炎

出典 出張・おうちスタジオ撮影：流山のカメラマン大塚まゆみ

乳腺炎は母乳が溜まりすぎて起きるもの、細菌感染によるものがあります。

多くの人が発症するのが急性乳腺炎で乳腺に母乳が詰まり起こります。

母乳の飲ませ方が悪かったり、母乳が残ったまま授乳を終えてしまう、ブラジャーでの圧迫やカロリーの高い食事が原因です。

乳腺炎になると胸が痛くなる！

乳腺炎になると痛みが起こり、コリコリしたしこりが出来ます。

発熱が起きたり、母乳が黄色になるなどの症状が表れてくるので、かかりつけで診察を受けましょう。

乳ガンと勘違いする人もいますが、これは検査をしなくては分からないので、妊娠前に検査を受けておく事をお勧めします。

乳腺炎になったら生活習慣を見直しましょう

授乳にはエネルギーを使うので、疲れやすくなります。

また母乳を出す為に、甘いものをついつい食べがち。

周りからもカロリーが高く栄養のあるものを勧められるのですが、母乳は血液で作られていますので高カロリー、高脂肪の食事を続けると血液だけでなく、母乳までもがドロドロになってしまいます。

これが乳腺炎の原因にも繋がるので、カロリーよりも食事の内容を見直します。

特に葉酸は必須の栄養ですから、食事にも葉酸を多く含むものを食べるようにします。

乳腺炎予防には、ごぼう茶も効果的です。

母乳を出しやすくする事に加えて、血液サラサラ効果もあるので水分補給にどうぞ。

脂肪の多い食事を控え、肉は鶏肉を使うなどの工夫もしていきましょう。

授乳に適した下着をつけましょう

身体を早くに元に戻したい人は多いと思いますが、身体を締め付ける下着は乳腺を刺激してしまいよくありません。

授乳中は専用の下着を身に付けて、胸を押さえつけたりしないようにします。

胸の圧迫は良くないので、寝る時も出来るだけ仰向けで胸を潰さないようにしてみてください。

授乳のやり方を見直す

乳腺は放射状に広がっているので、同じ姿勢で授乳しているとその方向に乳腺が引っ張られてしまい乳腺炎になりやすくなります。

多くのママは横に抱く横抱きですが、縦に赤ちゃんをだっこしたり、フットボール抱きにするなど1日の中でも工夫しておけば母乳が均等に与えられます。

もちろん左右均等に与える事も大切です。

まとめ

授乳中の痛みは、ケアで軽減できるものばかりです。

痛いからと鎮痛剤を飲んだりせずに、速やかに病院で診察を受けてください。

ちょっとした工夫で、胸や乳首の痛みは軽くなるので悪化する前に予防の意味でも色々と考えておきます。

授乳も1年すれば終わるもの。

あっという間の事ですから、楽しみながら終えたいものですね。