生理に関する悩み

異常な眠気でツラい…生理中の眠気の原因と対策まとめ

何かと忙しい社会人は睡眠不足の場合が多く、いつもだいたい眠い…という人も多数ですね。しかし、普段の眠さとは比較にならないくらい、とにかくものすごく眠くなる!と悩む女性も増えているのが生理中の眠気。

何をしていても眠い、しっかり睡眠をとっていても眠い、昼間でも頭がボーッとしてすぐに眠れる。仕事の合間に、上司や好きな人に大あくびを見られちゃった!なんてことも起こったりします。

果たしてこの、生理中の異常な眠気の原因は何なのでしょうか?自分でできる眠気対策・手軽な眠気解消法も合わせてお伝えしていきます。

異常な眠気でツラい…生理中の眠気の原因と対策まとめ

慢性的な疲れ

生理中の異常な眠気の原因でまず考えられるのは、日頃からの慢性的な疲れです。

生理中は身体の状態がデリケートで、無理がきかない時ですから、普段の疲労具合もストレートに反映されて表面化します。いつもなら、少しくらい寝不足でも気合いで乗りきったり、休息にあてる時間が少なくても頑張って仕事を優先させたりできますが、生理中はそのスイッチがオフになった状態

だから、普段の分の眠気も一気に表出して、ものすごい眠気として感じられるというわけですね。

生理で血液が失われ、貧血気味になる

生理中は、当然ながら体内から多量の血液が失われるタイミングです。これはもちろん女性の身体にとって負担が大きく、どうしても貧血気味になります。

貧血だと全身や脳へ運ばれる酸素や栄養素の量が少なくなりやすく、その結果頭がぼんやりしたり、眠気がひどい状態に陥ったりしやすくなります

ホルモンバランスの落差

生理前から生理中、生理後にかけて、女性の身体はホルモンバランスが大きく変動し続けています。

生理前の段階では黄体ホルモンが多く分泌され、生理中はホルモンの分泌量が下がり、生理後は卵胞ホルモンの勢いが優勢になっていきます。これらのバランスの落差によって、身体はさまざまな影響にさらされ、眠気を感じやすくなるのです。

また生理前は食欲が旺盛になる上、体温が高い時期ですから夜の寝つきが悪いことがあり、その反動が生理中に表れて眠くなっている場合も考えられます。

外的な要因の場合も

また、生理中に眠気を感じる原因のひとつとして、生理痛対策として痛み止めの薬を飲んでいるせいもあったりします。

痛み止めの薬、いわゆる鎮痛剤には眠くなる成分が含まれているケースがあり、その場合は当然眠気を感じます。知らずに薬を服用しているとよくあることですので、生理中に薬を飲む場合は眠気を起こす成分が入っていないかどうか、確かめてみるといいでしょう。

その他に、環境の変化や季節の経過などでも、いつもより強く眠気を感じやすくなる場合もあります。

生理中の眠気、解消するには

上記のようなさまざまな原因で起こる生理中の眠気、解消するにはどうしたらいいでしょうか。

生理の時はただでさえ集中力が落ちやすく、注意が散漫になりやすいので、その上眠気まで強いと仕事にならない、と悩む女性は多いはず。生理中の眠気覚ましには、基本的には普段と同じ眠気対策を使うことができます。スーッとするタイプのガムを噛んだり、あまり大量でなければカフェインを摂ったりも大丈夫。

コーヒーや紅茶、日本茶を飲むのは気分転換にもなりますから、その時の調子に合った飲み物を上手に取り入れてテンションを上げていけるといいですね。

ただ、眠気覚ましに特化したタイプのドリンク剤は、カフェインや刺激になる成分を多量に含んでいる上、どうしても身体を冷やしますから、生理中は控えておいた方が無難

生理中に刺激物を摂ると身体への負担が増すので、だるさや頭痛、生理痛がある場合は特に、口に入れるものには注意を払ってくださいね。ドリンク剤の代わりにミント系のアロマを取り入れると、さっぱりした気分でやる気が増すのでおすすめです。

生理中の眠気を解消するには、適度に身体を動かして血行を改善したり、深呼吸を心がけることも効果的です。

デスクワークの人は特に、こまめに身体を伸ばしたり深呼吸で酸素を取りこむことを意識すると、調子が上がっていくのが感じられるでしょう。生理中に座りっぱなしだと下半身がむくみやすくなって、余計に生理痛やだるさも増しますので、眠気覚ましとだるさ解消を兼ねて、ちょこちょこと運動を試してみてください。

生理前・生理中の症状が重い場合は…

そして、あれこれ工夫をしても生理前や生理中の不調が重いと感じる場合は、ピルの服用を検討してみるのも一法です。

ピルは女性ホルモンの分泌量の変動を少なくして、生理前や生理中の諸症状を抑える働きを持ちます。生理周期をある程度コントロールすることが可能になり、生理を遅れさせることや周期をずらすこともでき、生理そのものも一般に軽くなります。

当然、生理痛や生理中の眠気も大幅に軽減され、生理にまつわる不調で悩むことが少なくなるのです。ただ、ピルの効果にも個人差があり、さほど生理前・生理中の症状に変化がみられない、と感じる女性もいれば、ピルの副作用の方を強く感じる女性もいます。

ピルの副作用には吐き気や頭痛、胸の張りなどが挙げられ、副作用を全く感じない人と副作用の方を強く自覚する人がいるといわれています。それでも、生理周期をコントロールでき、いくつかの女性特有の病気も予防できる側面も持つので、ピルの服用は多くの女性にとって、検討する価値のあることといえます。

生理中の眠気をはじめとした不調、いろいろな手を使ってうまく付き合っていきたいですね。

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