二の腕の斑点が出来る原因と改善方法まとめ
女性のファッションも春から夏にかけてはヘルシーな色気を演出するチラ見せスタイルが人気です。
アラサー世代は、パンツをロールアップしたり20代は肩やデコルテラインを強調する健康的なスタイルに憧れるでしょう。
気温が高いと早くから7分袖や半袖を着る機会が多くなりますが、二の腕を露出するのは勇気がいります。
治るものなら治して、水着も堂々と着て楽しみたいですよね。
このぶつぶつは一体何が原因で出来るのでしょうか?またどうやって改善していくのかをお話ししていきます。
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二の腕のぶつぶつは毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)は皮膚の病気の1つで毛孔角化症とも呼ばれます。
二の腕だけでなく、肩や背中、太ももにも発生しやすく毛穴に角質がつまることでぶつぶつした状態になります。
皮膚と同じ色であったり赤みがあったりと見た目は様々ですが、汗をかいたりお風呂上がりにかゆみが出る場合もあります。
子供でも発症しやすく、小学校の高学年から思春期にかけて多く見られる皮膚疾患なのです。
女性に多く、20代がピークでそれからは自然に消える場合もありますが、まれに消えないままに残る人もいるようです。
特に感染するようなものではありませんし、健康被害はありませんが目立つ二の腕にぶつぶつが出来るのでコンプレックスとして悩む人も少なくありません。
毛孔性苔癬はどうしてなるの?
見た目に脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)に似ているので分かりにくいのですが、遺伝によるものと言われ、毛穴回りの角質が毛穴を塞いでしまうために小さく盛り上がりぶつぶつとなって見えます。
角質を落として保湿をするのが唯一の改善方法で、尿素入りのクリームでケアをしていきます。
潰したり力を入れて擦るのはNGです!
乾燥しやすい体はしっかりと保湿をして、角化を抑えていかなくてはいけません。
お風呂上がりはボディクリームで保湿をしてあげましょう。
毛孔性苔癬はホームケアより皮膚科で治療
ブツブツが出きたばかりならホームケアで改善も出来ますが、直ぐにはキレイには治りません。
正しいケアをしなくては、ニキビ跡のように色素が沈着してしまうので、皮膚科や美容クリニックを受診し治療を始めましょう。
もしかしたら脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)?
二の腕だけでなく、デコルテラインや耳の後ろ頭皮にもぶつぶつした湿疹がある場合には、脂漏性皮膚炎である可能性も捨てきれません。
顔や頭、脇の下や耳の後ろにも出来やすく、ホルモンバランスが乱れると起きやすくなります。
脂漏性皮膚炎も皮膚科や美容クリニックでの治療となりマラセチア真菌の増殖を抑える外用薬や炎症を抑えるステロイド剤が使われます。
見た目にも、毛孔性苔癬と分かりにくいのでセルフケアをして悪化してしまう事もあります。
かゆみが強くあるのであれば脂漏性皮膚炎、かゆみはないけどぶつぶつしているのは毛孔性苔癬である場合が多いのですが、この両者の原因が異なるのでケアも全く別のものになります。
自宅ケアで改善が期待できるのは脂漏性皮膚炎で、マラセチア真菌を抑える外用薬は薬局でも手にはいります。
毛孔性苔癬の場合には、角質除去と保湿なので利用するものが全く異なるのです。
二の腕にぶつぶつの治療
毛孔性苔癬は保湿不足で角質が詰まってしまいますから、清潔にして保湿をするのが一番です。
出来てしまうと角質ケアと保湿を念入りにする事である程度は改善されますが、皮膚科では保険治療も出来るので気になるなら皮膚科での治療をお勧めします。
一般的には、角質除去の外用薬や保湿剤に漢方薬が処方されます。
保険適応外でケミカルピーリングやレーザーによる治療も行えますが、この場合には跡が残っていたり保険適応では改善できない場合に利用した方が良いでしょう。
脂漏性皮膚炎の予防
マラセチア真菌はカビの一種で梅雨から夏に起こりやすくなります。
紫外線の刺激も受けやすいので二の腕にも出来る事も考えられます。
かゆみが強いので、毛孔性苔癬とは別物で背中や頭皮に出来やすいのですが、まれに腕にも出来てしまうので気をつけましょう。
脂漏性皮膚炎は紫外線から体を守ったり、脂質の多い食事を減らす、ビタミン群をたっぷりと摂取する事で回避はできます。
また睡眠不足で皮膚の抵抗力が下がると起きやすくなるので、規則正しい生活習慣も心掛けましょう。
まとめ
目立つ場所ですから、何とか自分でケアが出来れば良いのですが毛孔性苔癬や脂漏性皮膚炎となると皮膚科で受診してからケアを始めるのが一番です。
恥ずかしい、こんなぶつぶつくらいで皮膚科に行くのも・・・そんな考えは捨てて肌を美しくキープする為に早急に治療を始めましょう。