処女は子宮頸癌にならないは嘘!検査方法などご紹介
子宮頚癌は、ヒトパピローマウイルスに感染することで発症すると言われています。
これはセックスで感染することが多いので「処女なら検診する必要がないのでは」と思っている人が多いようです。
女性特有の子宮の病気は、女性であれば発症する確率が0ではありません。
今回は子宮頚癌の検診方法や、どこで受けるべきかなどを詳しく解説していきます。
処女だからいいよね!ではなく、女性なら避けられないことだという事を理解しましょう。
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子宮頚癌とはどんな病気なの?
膣からまっすぐ上に登ると「子宮口」があり、その上部に子宮があります。
この子宮口と子宮をつなぐ部分を子宮頚部と呼んでいて、そこにできてしまうのが子宮頚癌です。
この子宮頚癌は子宮癌の約70%を占めていて、従来は更年期に差し掛かる40~50代に多かったのですが、近年は20代後半から30代後半に多く発見されています。
子宮頚癌の原因とは?
子宮頸癌の原因は、ヒトパピローマウイルスによる感染ですあることが判明しています。
性行為により感染しやすく、コンドームを使用することで感染を防ぐことはできますが100%ではありません。
性交渉をすると多くの人はヒトパピローマウイルスに感染しますが、特になにもしないでも多くは体の免疫力によって消滅します。
ところが、なにかの原因によって体内に潜伏してしまうとそれが癌を引き起こすことになります。
性感染なら処女は大丈夫ではないの?
- 性交渉
- ピルの長期使用
- 多産(性交渉回数が多い)
- 複数との性交渉経験
これが一般的に子宮頚癌の原因ですが、「喫煙」は癌の発生率を高くしてしまいます。
処女であっても喫煙経験がある人や、喫煙者は子宮頚癌の確率が高くなってしまいます。
この事から、処女であっても成人したら子宮頚癌の検査を受けた方が良いのです。
子宮頚癌の検査はどこでどんな事をするの?
子宮頚癌の検査は行政からも推奨されているので、それを利用しても良いのですが自分の体の状態を知る為にも婦人科で定期的な検診を受けることをおすすめします。
とくに生理不順や、月経前症候群で悩んでいる人は、子宮筋腫や子宮内膜症の可能性もあります。
子宮頚癌だけでなく、子宮体がんや子宮がん検査も一緒に受けておくと安心できますし、子宮環境を整えておくことは何時か結婚し子供を希望した時にも必ず役に立ちます。
内診
検査はクスコという器具を膣内に挿入し、子宮頸部を観察します。
オリモノの状態や頸部を見る事で炎症の有無を確認します。
子宮頸部細胞診
膣から細いブラシのようなものを挿入し子宮頸部の細胞をとっていきます。
この細胞の中に、異常な細胞がないかどうかを顕微鏡で確認します。
検査自体はすぐに終わりますが、処女の人は医師とはいっても恥ずかしかったり緊張してしまい痛みを感じることもありますが、リラックスして受ければ数秒で終ります。
検査後は出血が少しありますが、すぐに止まりますので安心しましょう。
この細胞検査で異常が見られた場合にが、さらに精密な検査を行います。
結果は1週間ほどで分かりますので、連絡がきたら結果を聞きにいくか手紙で送られてくることもあるようです。
子宮頚癌のほとんどは、早期に発見されると完治しますので検査を受けずに悪化させるよりも定期的に検査を受けておくことが自分の為にもなります。
子宮頚癌のワクチンがあると聞いたけど打った方が予防できる?
ワクチンによってヒトパピローマウイルスの感染予防することができますが、ワクチンの副作用によって健康被害を受けた女性もいます。
病院によっては推進しているところもありますが、副作用やワクチンの安全性についてはまだ解明されてはいません。
ワクチン接種は希望者のみですので、リスクがあるなら検診を受けて常に自分の体を守る方が良いと思います。
まとめ
子宮頚癌だけでなく、子宮癌は女性なら処女も非処女もなるかもしれない病気です。
「自分は大丈夫だから」「処女だから」ではなく、予防の意味でも婦人科検診は定期的に受けることをおすすめします。
未婚女性にとっては「婦人科」自体が行きにくく恥ずかしいものですが、内診のことを考えるとますます足がすくんでしまい「行きたくない」と思うかもしれません。
婦人科には女医もいますので、どうしても恥ずかしいのであれば女医のいる婦人科を探したりしても良いと思います。
これを機会にかかりつけの婦人科をもっておくと、自分の生理不順や生理痛などの悩みを相談したりすることもできます。
きちんとした検査を定期的に行うことで、自分自身も気持ちが楽になりますし子宮頚癌の初期は自覚症状が全くないので検診で発見することが非常に大切だと考えられています。
健康診断だけでなく、子宮頚癌の検査も20歳になったら毎年受けるようにしましょう。