小陰唇にできもの!痛みや痒みがあるできものについて
女性の性器トラブルは放置すると、重大な病気に繋がりますが日頃から清潔にしてケアをすれば予防も可能です。
トラブルを防ぐためにも、自分で判断できる最低の知識は持っていたいもの。
今回は小陰唇を含むデリケートゾーンにできてしまう「小陰唇のできもの」について解説します。
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小陰唇周辺が痒い!チクチクする
膣の周辺がカサカサしていたり、腫れがあり痛みや痒みが起きることは、日常的に女性が感じやすいトラブルの1つです。
軽い腫れがあり、赤くなっている場合には細菌により炎症を起こしている事が考えられます。
小陰唇にあるバルトリン腺に炎症を起こしているか、腟炎によりかゆみが起きているので抗生物質による治療が適しています。
バルトリン腺が炎症を起こすとどうなるの?
小陰唇にはバルトリン腺がありセックスをすると粘液が分泌されます。
俗に言う濡れるというのは、快感を覚えた時にこのバルトリン腺から粘液が分泌され、男性を受け入れる体制が出来ることを言います。
小陰唇のバルトリン腺があることで、男性はスムーズに膣内に挿入出来るようになるのです。
この開口部は膣の左右にあり細菌が入り込むと化膿して腫れあがり分泌が上手く働かなくなります。
このバルトリン腺に分泌物が詰まると嚢胞(のうほう)が出来てしまい、大きくなると痛みがあらわれます。
便を後ろから前に拭き取ったりすることで、ブドウ球菌や大腸菌が入り込み起こると言われています。
ガードルやスキニージーンズのような圧迫感のある衣類を身に付けると、鈍痛が強くなり腫れも大きくなります。
膿が酷くなりバルトリン腺腫瘍になると、発熱を伴う痛みに繋がります。
こうなると市販の薬では改善しないので、膿を取り出したり吸い出す必要があります。
再発しやすいので、痛みが引かないようになるようなら速やかに婦人科を受診しましょう。
感染を防ぐためにやりたいこと
小陰唇のバルトリン腺に細菌が入り込むのは、尿や便の拭き取り方が悪かったり、雑菌のついた手で小陰唇に触れたりすることで、細菌が入り込みます。
ウォシュレットを使ったり、前から後ろに拭くようにすることや性交時にはシャワーで小陰唇回りはキレイにしておことを忘れずに。
小陰唇はどんな状態になっていますか?症状別に解説します
できものやしこりがある
良性のものが多く、ウィルスや細菌感染でできものができやすくなります。
コンジローマ
表面がザラザラしていたり肥大してしている場合には、ヒトパピローマウィルスによりイボのようなものができるようになります。
小さなできものが増えていくと、カリフラワーのように大きくなってしまうので早めに治療をしましょう。
婦人科では経口薬や塗り薬が処方されるので、様子を見ながら改善します。
小陰唇自体が腫れている
思春期から小陰唇は大きくなりますが、大きくなるとショーツに擦れて痛みが出たり、擦りむいた場所から細菌が入りやすくなります。
清潔にしていれば通常はならないものですが、化膿を繰り返すようになるのであれば小陰唇が大きいために腫れ上がってしまっていることも考えられます。
これも個人で判断はできませんので、婦人科で診察を受けてアドバイスをしてもらうこと。
白いおできがある
彼氏や旦那に指摘されてビックリする人もいますが、白くてブツブツしたおできは脂腺であることも多いので心配することはありません。
加齢で皮脂が角栓になりおできのように見えることもあります。
脂肪腫と呼ばれるもので、最近は若い女性にも多く見られます。
脂質の多い食事や、カロリーの高い食事が多いと皮膚の柔らかい場所にできやすくなります。
ショーツにすれて痛みがある
おできがないようなのに、何だか下着に擦れて痛いのは、乾燥による痛みである事が考えられます。
更年期に差し掛かると、女性ホルモンの分泌が低下するために潤いがなくなり、小陰唇が乾燥したりする事が原因です。
ホルモンバランスの乱れは、おりものの量を減らして細菌を入り込ませたり乾燥に繋がります。
普段からのケアや生活習慣の改善が大切ということですから「清潔」と「ストレスを溜めない」事を一番に考えましょう。
小陰唇のしこりや痛みは色んな原因から起こります
細菌によるものが多いのですが、中には悪性の腫瘍や良性でも手術が必要な場合もあります。
原因は1つではありませんが、免疫機能の低下は自然に治るものを悪化させてしまうことにもなるので、正しい生活習慣を心がけましょう。
また、気になることがあるのなら悩んだり放置せずに、婦人科に必ず診察に行くことも大切です。
女性のトラブルは性器だけでなく、子宮などの生殖器官にも起こるので、かかりつけを決めておくことも考えておくとよいですね。
婦人科に行くのは恥ずかしい、妊娠したらお世話になるところではなく自分の健康やトラブルを未然に防ぐ為に利用すべきです。
性器のトラブルは、誰にでも起こりうるものですから自己判断ですませずに、なぜ起こってしまうのかをしっかり理解しておきたいですね。
下着は通気性のよいものにしたり、専用のソープでケアをして守っていきましょう。