モーニングアフターピルの副作用とは?飲む前に知っておきたいこと
避妊や治療目的でピルを使用する人も増えましたが、その正しい使い方や服用の知識が薄い気がします。
ピルには幾つか種類があり、目的により長期的に使えるものや短期だけしか使えないものもあります。
モーニングアフターピルは、緊急用のピルなのですが、どんな時にどの様に服用するかご存じですか?
今回は、モーニングアフターピルについて詳しい情報を解説します。
※写真はモーニングアフターピルではありません。
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モーニングアフターピルって何?
ピルは避妊目的の薬として開発されました。
最近では副効能が女性のホルモンバランスを整え良い傾向をもたらす事から、治療にも積極的に使用されています。
モーニングアフターピルは、強姦等の望まない性交(絶対に許されない行為です)による妊娠を避ける為の緊急避妊薬として開発されたものです。
女性の心身を守り、その後の生活に支障をきたさないように女性を守るために作られたピルなのです。
避妊に失敗してしまった時にも、婦人科で処方して貰うことが出来ますが、緊急用なので通常のピルよりも副作用が強く表れます。
避妊をしていたのに、コンドームが破れてしまったり、強制的な性交を受けてしまった時の緊急時に使うものです。
本当に困った時の為に使用するものですから、利用する前に本来のモーニングアフターピルの意味をしっかり理解してください。
モーニングアフターピルは2種類
ノルレボと呼ばれるものは「緊急避妊薬」としてフランスで開発され、世界中で販売されています。
日本でも2011年に緊急避妊薬として承認されました。
こちらは72時間内に2錠飲むだけなので「飲み忘れ」がなく副作用も軽いとされています。
一般的に使われる「モーニングアフターピル」は、緊急避妊薬と同じ効果が得られる濃度を有した中量ピルになります。
日本では、緊急避妊は認められていないので「緊急時のみが認められる」として処方されるようになっています。
こちらは72時間内に中量ピルを2錠服用し、12時間後に再び2錠服用します。
副作用が強く出る事から、最近はノルレボを処方する病院も増えました。
このモーニングアフターピルは、どこの婦人科でも処方してもらえるわけではないので、あらかじめ近くで処方可能な婦人科を調べておきましょう。
モーニングアフターピルと他のピルの違い
通常のピルは、生理周期を28日として利用するので、21日飲んだら7日休むを繰り返します。
生理が始まったらピルを服用しはじめ、毎日決まった時間に服用する事で身体を妊娠状態にし着床しないようにしていけます。
ピルは飲み始めてから、7日間かけて卵巣の働きを休ませるので、この7日間は性交を中止するかコンドームを利用します。
モーニングアフターピルの場合には「緊急時の避妊」目的になるので、性交してから72時間以内に服用しなくてはいけません。
この72時間は、着床を防げるギリギリのラインなので避妊に失敗したり緊急時の時には、この時間内で出来るだけ早くに飲まなくてはいけません。
モーニングアフターピルで確実に避妊出来る?
一番確実なのは「排卵日以外の性交」時期ですが、100%の避妊率ではないので、パートナーがいる場合には、日頃からピルを服用しコンドームと併用して避妊するのが一番ベストです。
モーニングアフターピルを使用して、万が一妊娠しても胎児には影響はない事も報告されています。
モーニングアフターピルの副作用は?
避妊せずに性交した場合、精子は7日間子宮内に留まり子宮頸管から子宮内膜にたどり着き着床します。
モーニングアフターピルは、子宮内膜を人工的に剥がして排出するので生理のような出血があります。
排卵日前に服用すると、出血が早くに起こりますが排出後に服用すると、生理予定日前くらいに出血が表れ、同時に吐き気や倦怠感、下腹部痛が起こります。
女性ホルモンがピルで急激に増えてしまうために、このような副作用が表れますが個人差もあるので、他にもむくみや胸の張り、目眩なども起きるようです。
薬を吐いてしまうと効果がありません。
服用して2時間内に吐いてしまうのであれば婦人科を受診し医師の指示を受けてください。
服用の注意点
必ず性交後72時間内に飲むようにします。
喫煙者や高血圧の人は、モーニングアフターピルが服用できない事があります。
実際に服用して死亡したケースがあるので、モーニングアフターピル以外の低量ピルの服用を検討するのであれば、禁煙や減塩身体を健康にしておく必要もあるのです。
病院が近くにない、モーニングアフターピルは高いので海外から通販で注文する人もいるようです。
モーニングアフターピルはあくまでも緊急時のものですから、必ず一度は病院で診察を受けてから使用してください。危険です。
まとめ
モーニングアフターピルは、あくまでも避妊に失敗した・緊急を要する場合に利用する薬です。
自分の身体を守るためにも、パートナーとの関係を良くする為にも低量ピルやコンドームの使用で避妊しておく事が必要です。
愛のある性交を楽しむ為にも、一度避妊についてしっかりと二人で話し合ってみましょう。