ピルって本当に安全?服用で考えられる影響とは?
妊娠しないように利用するイメージがありますが、生理の悩みやホルモンバランスを整える作用もあるピル。
避妊だけに使うものと言われたのは過去の話で、身体の不調を改善し卵巣ガン予防にも効果的と言われています。
そんなピルを利用したい、利用しているけれど安全性に不安がある・・・そんな人の為に徹底的に解説していきます。
※写真はイメージです。ピルではありません。
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ピルって何?どんな働きをするの?
女性ホルモンである「エストロゲン」と黄体ホルモンである「プロゲステロン」を含む錠剤で、避妊目的だけでなくホルモン治療や病気の治療にも使用されます。
濃度は3種類で現在多くの人が利用するのは低量ピルです。
個人の症状に合わせて医師が処方してくれます。
ピルは、保険適応外の薬剤の為にワンシート3000円前後となります。
月経困難症治療の場合には、保険適応になるのですが値段的には大差はないようです。
クリニックや婦人科によっては、ジェネリック薬品を扱っているので多少は安くなりますが、病院でピルを手にいれると高いこともあり、個人輸入で手にいれる人も増えています。
ピルは服用を中止すれば、生理が始まり妊娠出来るようになります。
ピルは卵巣や子宮の働きを休めるだけで、排卵が出来なくなるわけではないので安心して利用できます。
ピルを飲むと太る?これって副作用!?
エストロゲンの多い中量ピルを長期に渡り服用すると確かに太ります。
これは女性ホルモンが安定しないために、一時的にむくみが表れるのが原因です。
正しい量をきちんと飲んで、生活習慣を気をつければ太ることはありません。
中量ピルを利用するのは、病気の治療であり、それが原因でむくんだりするためにそう言われているようです。
低量ピルで太ることは殆どありませんのでご安心ください。
低量ピルは女性の身体を整える
ピルは避妊目的だけでなく、身体によい作用もあります。
生理痛が楽になったり、ニキビが治ったりする女性もいますので、避妊だけに利用するのはもったいないものです。
ピルを飲むと生理の周期が28日周期になるので、基礎体温で自分の身体を知ることも可能で、妊娠リスクを低く出来ます。
現代女性は、結婚年齢が高くなった為に妊娠出産する期間が短く、生理の期間が長いので卵巣は働きっぱなしで疲労しています。
ピルを服用すれば、生理の周期が正しくなり避妊や妊娠コントロールも出来るので、普段から不調を抱える人は上手に利用してみましょう。
ピルを服用できない人はどんな人?
ピルは女性なら誰でも服用する事が出来ます。
ただし、高血圧の人や35歳以上で1日に15本以上喫煙する人は服用が出来ません。
喫煙している場合には、禁煙するか本数を減らせば服用可能で問診でしっかりと判断されます。
飲み忘れてしまうと効果が出ないので、毎日決められた時間に飲むことが必要です。
ピルの副作用は?
初めてピルを服用すると、つわりのような吐き気や不正出血が起こります。
軽いものは服用を続けると治まりますが、続くようであれば医師に相談してみましょう。
副作用が強く、治まらないようであれば服用を中止しましょう。
ピルにも種類があり体質的に合わない事もありますから、処方された病院で必ず相談してください。
通販で購入した場合も、服用を中止し近くの婦人科に相談するようにしてください。
また、ピルを長期的に飲むと血栓症リスクを高めたり、疾患を悪化させる場合もあります。避妊や体調の為に飲むのは良い事ですが、しっかりと医師と相談してから服用するようにしましょう。
ピルだけに避妊を頼って良いの?
ピルは服用を止めれば妊娠する事も出来ます。
ホルモンを安定させるので、妊娠を望むのであれば身体の調子を整える為にも飲みたいものです。
胎児への影響も全くありませんから、今は妊娠を希望しない時にはピルで調子を整えておくのも方法です。
しかし、避妊の為にピルを飲んでいる人は、「ピルは安全」とコンドームの使用をしないようです。
近年はクラジミアやヒトパピローマウィルス等の性感染症で婦人科を受診する人が増えています。
確かにピルは、避妊効果は抜群ですが感染症の予防は出来ません。
モーニングアフターピルについて
妊娠を望まない、避妊が出来ない状態であった、コンドームが外れて避妊が失敗した場合にはモーニングアフターピルを使用します。
緊急避妊薬であり、婦人科を受診し理由を話す事で処方されます。
着床する前に避妊目的で服用するのですが、性交してから72時間以内に使用してから、12時間後に服用する事で避妊が可能です。
万が一失敗しても、胎児には影響はないくらいに安全です。
まとめ
ピルは女性の不調を改善する為に良い効果があります。
安全性も高い低量ピルが飲まれるようになってから、たくさんの女性が飲むようになりました。
だからこそ正しい知識を持って使用することや、避妊やセックスについてパートナーと話し合う機会を設けることも大切です。
良い関係を続けるためにも、ピルとコンドームの併用など納得出来るようにしていきたいですね。