タレントの北斗晶さんが乳がんで手術したニュースは、多くの女性がショックを受けたと思います。

胸にしこりがあると『私も乳がんかも』と不安になりますが、しこりの全てががんというわけではありません。

生理前には乳腺にも変化が現れてしまうので、しこりを感じやすくなる事もあります。

しこりを発見したら、病院で検査をするのも大切ですが先ずは安心もしたいはず。

胸にできるしこりについて、どんな病気なのか？
チェックの方法などをまとめてみました。

参考にして個人で確認するのに役立てましょう。
※個人判断は危険も伴います。念の為に婦人科への受診は必ず行っておきましょう。

しこりの原因で一番多いのが乳腺症

働き盛りの30代から40代の女性に多く発症するので、乳がんと勘違いされやすいようです。

ホルモンや加齢により、胸の大きさが変化する事も関係しています。

女性は月経の周期に合わせてホルモンが変化します。

エストロゲンという女性ホルモンは、子宮を妊娠に適した状態に導き、乳腺もふっくらと大きくします。

生理が始まると、黄体ホルモンが優位になるので胸も元のサイズに戻るようになります。

毎月身体にはこのような変化が訪れるので、乳腺が疲労したり伸びたりしてしまい、へこみやしこりとなり色んな症状が表れます。

乳腺症の症状と治療について

生理前になると、しこりが大きくなったりへこむを繰り返します。

左右どちらにも出来やすく、複数のしこりやへこみが出来ます。

妊娠した場合には、母乳ではなく透明な分泌液がでるなどがあります。

検査で乳腺症と診断されたら、経過観察で様子を見ていきます。

生活習慣の乱れを直すことでホルモンバランスを整えながら改善していきましょう。

線腺腫

10代から20代に多い良性の腫瘍で、乳腺の発達が強く表れることでできるしこりです。

エストロゲン分泌が過剰に働く事で起きやすくなるようですが原因はハッキリとは分かりません。

特に大きくない場合には、特別な治療は必要ないと言われています。

乳腺炎

妊娠し授乳する人に多く、乳房が赤く腫れてしまい痛みがあります。

時には発熱があり、卒乳後に起きる事もあるようです。

細菌感染や乳汁の通りが悪くなる為に起こるのですが出産した女性の多くが悩むようです。

乳がんの初期症状をセルフチェック

乳がんの検査を受けるのが一番ベストですが、毎日チェックすることにより早期に治療が行えます。

乳がんのチェックポイント！

• 左右の大きさが違う・へこみやしこりの有無
• 乳頭が陥没していたり、肌荒れはないか

基本的なチェックは見た目の変化です。

触ったり見た目にいつもと違わないか、しこりの硬さや数もチェックしましょう。

乳がんの場合には、しこりが硬く凸凹があるのが特徴です。

優しく指の腹で探るようにしてみます。

仰向けに転がり、脇の下のリンパに腫れがないかも左右確認してください。

胸のしこりは何科で受診するの？

子宮がん等の検査は婦人科ですが、胸や乳房の検査は外科か乳腺科を受診します。

婦人科の多くは乳腺科を兼任していますし、大きな病院の場合には婦人科でも外科治療を行います。

総合病院なら、乳腺外来もありますし婦人科で紹介して貰うこともできます。

近所にないなら、かかりつけの婦人科に相談してみてください。

乳がんは30代から増えてくるのですが、多くは乳腺症である場合が多いようです。

しこりは左右に出来るもの

乳腺があるのは左右どちらもなので、片側に出来るの人もいれば、どちらか片方の場合もあります。

乳がんの場合には、痛みはなく乳腺症や乳腺炎、線維腺腫では痛みがあるのが特徴的です。

良性の場合には、柔らかく良く動きますが、悪性は石のようにゴツゴツして硬いので、エコーやマンモグラフィーで検査をします。

生理が近いと痛みが強くなる事があるので、受診するなら生理が終わった後が良いでしょう。

しこりは大きくなる？

ホルモンの関係で、閉経すると通常の良性のものは小さくなるようです。

乳腺の発達が良い人は、大きくなる場合もあるので場合によっては手術で切除する必要も出てきます。

しこりが大きくなると、ブラジャーに当たって痛みが出たり寝ているとしこりが当たり違和感を覚えるようになります。

経過観察をしながら、サイズが大きくなり日常生活に問題が出るようであれば手術で切除していきます。

日帰りで簡単に切除できますし、良性のものであれば大きくなる可能性があれば切除した方が安心です。

ともあれ、気にするより受診と定期検診は定められたものはしっかりと受けておくのが一番です。

まとめ

胸のしこりの多くは良性で問題がないのですが、30代になったら婦人科検診は毎年受けるべきです。

どんなしこりも早期に発見すれば安心ですし、悩んでいても治りません。

ホルモンバランスを整える事も、しこりを作らない為には大切ですし、出来たらちゃんと調べて治療を受けるのも必要なのです。