生理前に寝汗がすごいという方は生理前症候群かも!?
生理前に表れる不快な症状を『月経前症候群』PMSと呼び、人によって様々な症状が表れます。
経験したことのない女性はいないはず。
こんな辛い症状の中には『寝汗が酷くて眠れない』ものも含まれます。
女性を悩ませる生理前症候群について話を進めていきます。
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ネガティブも生理前症候群!
恋愛に仕事、肌の調子など女性の悩みは多いもの。
とにかく生理が近くなるとイライラしたり食欲が旺盛になると嬉しくない事ばかりです。
そもそも女性は妊娠し子供を産み育てられるような身体を持っています。
『私は結婚しない』『まだ子供はいらない』と考えている人も、皆さん均等に生理がやってきますし、同じ様に何らかの不快な症状を訴えます。
生理前症候群は近年になり、注目され改善方法や治療が行われるようになりました。
『もしかしたら自分は異常かも』『うつ病?』『何か病気かもしれない』と苦しむ女性も多くいます。
その1つが『寝汗』にもあるのです。
生理前症候群と更年期障害って似てない?!
近年は、ストレスや食生活、ダイエットでホルモンバランスを崩してしまい『プレ更年期』症状を訴える女性が増えてきました。
早い人は30代で『ホットフラッシュ』『寝汗』『イライラ』『生理不順』等の更年期障害のような体調不良を起こします。
生理前症候群と更年期障害やうつ病は、よく似た症状な為に一見分かりにくいもの。
以下のような症状が表れたら、先ずは婦人科で診察を受けてみましょう。
生理前症候群で起こりやすい症状と原因
生理前には、女性ホルモンのエストロゲンよりも黄体ホルモンのプロゲステロンの分泌が盛んになります。
この事が、一時的に血糖値を低下させてしまい鉄分を消耗させます。
エストロゲンが低下すると、「やる気」を司るセトロニン分泌も低下してしまい『だるい』『やる気が起きない』『食欲が旺盛になる』『イライラする』『ほてりや寝汗が酷くなる』のです。
生理前症候群は、プロゲステロンの急激な増加によるものと言われますが、症状の程度には個人差があるために、プロゲステロン以外の生活習慣も何か関係があるのではないかと言われています。
また生理前には子宮に血液が集まるために虚血性貧血が起きやすくなります。
脳に血液が上手く供給されなくなるために『集中力の低下』『イライラ』『のぼせ』『寝汗』に繋がるとも考えられるのです。
鉄分は女性の身体を健常にする為にも大切な成分です。
サプリメントは安価なものより、医師の処方できちんとしたものを飲むのが大切。
鉄分にも相性があるので、検査で調べてから飲むようにしましょう。
生理前症候群で一番怖い低血糖
食事をすると血糖値が急激に上がるために、身体に色々な弊害が起きてしまいます。
糖質の摂取過多は高血糖の原因となり、糖尿病になるとも話題です。
ところが血糖値が低すぎると、イライラやうつ感に疲労感、集中力低下、頭痛や目眩に過食を引き起こします。
乱れた生活習慣や加工品やお菓子類の食べ過ぎは『機能性低血糖症』を引き起こしてしまい、生活前症候群だけでなく生理前不快気分障害という、更に劣悪な症状を起こす事になるのです。
血糖値はインスリンで抑えられますが、プロゲステロンはインスリン分泌を低下させるために、血糖値が急激に低下するので低血糖を起こします。
人間の身体は低血糖を察知すると、アドレナリンやノルアドレナリンが過剰に分泌し改善しようとするので『イライラ』『うつ感』が強くなるとも言われているのです。
寝汗と女性ホルモンの関係
産後の女性にも、首や胸元に異常に寝汗をかくようになったと訴える人がいます。
通常、汗は男性ホルモンの働きで活発になり女性ホルモンの力で抑制します。
出産後には、女性ホルモンが正常な数値まで減少するので一時的に汗腺調節が上手くいかずに寝汗をかくようになります。
プロゲステロンが増えると体温も高くなるので、生理が始まる『高温期』にも同じ様な状態になるのです。
生理が始まれば安定し自然に治まるので、あまり気にせずに「一時的なもの」だからとリラックスして過ごしましょう。
寝汗で汗くさい!なんとかならない?
生理前には嗅覚も敏感なので、寝汗を大量にかいたり寒い冬場であっても気になるようです。
汗は無臭ですから気にする事はありませんし『生理前だけ寝汗をかく』のであれば心配もいりません。
濡れたタオルで汗を拭き取り清潔にしておきます。
軽くシャワーで流したり、汗取りパットを利用するのも方法です。
神経質に考えずに『直ぐに良くなるから』とリラックスするようにしましょう。
まとめ
寝汗をかくと『病気かな』と気になるもの。
特に生理前以外なら他に病気も考えられますが、生理前だけに寝汗が酷くなるようなら問題はないですから自分を追い詰めて症状を酷くしないようにしましょう。
生理前症候群が辛く、毎月のように耐えがたいようであれば婦人科を受診し治療を行いましょう。